ＴＯＴＯ　サザナＨＳ　1216サイズ　Ｓタイプ

既存の古くなったタイルのお風呂です。
今回は土台が腐り外壁が下がってきたため、土台交換と浴室のリフォームとなりました。

最初に壁のモルタル部分を解体します。モルタルの下地には写真のように板が横に取り付けられています。

今回は洗面所もリフォームします。電気温水器・洗面化粧台も新規交換します。

浴室床のコンクリートを壊すと、腐っていた土台が見えました。柱の真下の土台はもう木が無く柱が中吊状態となっています。このままであれば特に問題ないかも知れませんが、地震が発生した場合は浴室が倒壊する恐れがあります。

全方向の腐っている土台を撤去します。柱と柱の間の細い柱（間柱）もだいぶ腐っています。

土台をすべて撤去した状況です。左側はトイレになりますが、トイレの床も土台が腐っていたので、沈みかけていました。

洗面所の天井を解体したところ給水・給湯配管のいたるところで漏水を発見しました。保温もいい加減で細かい所で鉄管がむき出し状態です。保温がいい加減だと、夏場、鉄管のむき出しの部分が冷たくなり結露します。このように何十年も経つと常に管がぬれている状態となるため、結果このような表面がから腐食して漏水します。

撤去した水道管です。管の径も半分以下になり水圧も弱かったそうです。鉄管の場合は15年～20年が寿命といわれています。まだ交換されていない場合は漏水する前に交換することをおすすめ致します。

新しい土台を規定の太さのアンカーボルトと座金で基礎に緊結、柱と土台の接合にはホールダウン金物で柱の引き抜きを防止します。他社ではここまでの補強・金物は使っていないと思います。

断熱材は高性能グラスウール16Kg（24K相当）100mmを隙間無く使います。
次に気密工事といって風や湿気が通れないように専用シートで隙間無く貼ります。
職人によっては透湿防水シート（白色シート）を使っているのを見かけますが、壁内部に湿気を通し、壁内結露を起こしますので注意が必要です。弊社のシートは断熱材がきちんと交換されたかも確認できる、完全防湿の透明な専用シートを使っています。

透湿防水シートの湿気透過方向は一方通行です。
insideを室内側に使えばメンブレンを通り外壁内に湿気が入り、outsideを室内側に使えば外から湿気が室内に入ってきます。
モルタル壁または築年数が古いサイディング壁だとアスファルト防水がしてあり最悪の場合は壁内の湿気が抜けなくなり建物を傷めます。

浴室と洗面所の断熱が完了しました。お客様と相談して今回水道配管も交換する事になりました。
水色と赤色の管が水道管になります。通常は断熱材の上に配管するのですが、この上が屋根で寒いため凍結防止で施工は大変ですが、断熱材の下に入れて保温効果を高めます。

洗面所の床も一度壊して断熱を入れなおし、床材を張ります。天井もボードを貼り、パテをします。洗面、洗濯の排水管もつまり気味だったので、交換することになりました。

ユニットバスが到着しました。軽トラでも十分運べる大きさです。

縦に2本の架台を、新設した土台に設置して、洗い場・浴槽の下地になる床のフレームを載せ、排水管も接続します。このときに水平レーザーを使い、床を水平に設置します。

ユニットバスが組みあがり、間仕切り、開口枠を付けたところです。今回は2枚引戸を採用しました。

最後にボードの上にクロスを張って完成です。

トイレのドアも交換（ＬＩＸＩＬ）し洗面所の床もクッションフロアーを貼り綺麗になりました。

ユニットバスの完成です。ＴＯＴＯ　サザナＳタイプ　1216サイズ